バリウム 異常 のお話

2017/11/25

健康診断のバリウムで異常を指摘されたとき、ちょっと心配になりますよね。あれ?去年は
何も言われなかったような・・・?代表的なバリウム所見を紹介致します、バリウムの所見には
色々ありますのでまずは自分の所見と合わせてチェックしてみましょう。

胃透亮像:ポリープを指すことが多い所見の名前です、良性のことが多いですがバリウム
読影医の先生の指示に従いましょう。

胃粘膜不整:胃の内部の壁が凸凹している状態です。びらん性胃炎や胃潰瘍、腫瘍などの場合が
あります。念のため胃カメラを受けていただいたほうがよいです。

胃壁進展不良:胃は元来弾力性があり伸び縮みすることができます、バリウムを飲むときには
発泡剤で胃を膨らませますが潰瘍や炎症、腫瘍があったりするとひきつれてのびなく
なります、確認のために上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)などの詳しい検査が
必要と考えられます。

皺壁集中像:粘膜のしわが集中していることをいいます。胃潰瘍や、何らかの異常による炎症、
まれに悪性の場合もあります。精査を受けましょう。

変形:元々の胃の形の問題や炎症、潰瘍や腫瘍などによる変形の可能性があります精査を
受けましょう。

巨大皺壁:胃の表面の粘膜のひだが厚くなっている状態で、メネトリエ病(巨大皺壁症)、潰瘍や
腫瘍が隠れている場合がありますのでこちらも精査をおすすめします。

圧排像:胃の外側から何かが押し付けられたような状態のレントゲン写真です。他臓器の外圧迫や
周囲のリンパ節の外圧迫による原因が多いですがCTなどの画像診断により精査をしましょう。

胃潰瘍瘢痕:過去の胃潰瘍のあとのことで、潰瘍が治ったあとです、良性の胃潰瘍瘢痕が多い
ですが、胃ガンが合併していたり、胃癌がそのような形をしている場合があります、
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)での精密検査をおすすめします。

バリウム斑:粘膜が部分的にへこんでバリウムがたまることをいいます。原因としてはびらん、潰瘍、
腫瘍などの場合があります。

バリウム異常があると基本的には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)をすることが望ましいですので、
バリウム説明の先生としっかり相談しましょう。

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