大腸癌の基礎知識 のお話

2017/11/19

 今回は大腸癌についてフォーカスを当ててみたいと思います。実は大腸癌は非常に増えてきている癌の
一つで、日本人の死亡数に関しては、2015年のがん統計によりますと大腸癌は女性の癌の1位、
男性の癌の3位となっております、そんな背景もあり今回は大腸癌の基礎知識をまとめてみました。
大腸癌の危険因子としてすでに科学的に証明されているものとしては、50歳以上の年齢、大腸癌の家族歴、
高カロリーの食事摂取や肥満、過量のアルコール摂取、喫煙があります。赤身肉、加工肉の摂取に関しては、
論文によって危険因子であるとする論文と関連性のないとする論文がありますが、最新の海外の論文では、
危険因子であるといわれております。
 また大腸癌を抑制する因子もわかっており、適度な運動や食物繊維、果物、野菜の摂取が大腸癌を抑制
すると論文で報告されておりますが、積極的な摂取(過量摂取)によるさらなる抑制効果は示されて
おりませんので、過ぎたるは及ばざるがごとしという場合もあるので、当サイトではバランスよい食事を
推奨したいと思います。また各自治体で行われている大腸がん検診は意味があるの?という疑問を
持っている方もいらっしゃると思いますが、そこには科学的に全体の死亡率を減少効果があり意味がある
ことは証明されております、ですので受ける意味はあると思います。しかしそこに全幅の信頼を置くと
落とし穴もありますので注意は必要です。あくまで全体の死亡率を下げることや大腸癌の発見率あげる
ことはできますが、当然便潜血反応(多くの自治体で取り入れている大腸がん検診の便検査)で問題ない
結果であったけれども大腸癌がある場合もありますので、症状があるようであれ大腸カメラ
(下部消化管内視鏡検査)は受けていただいたほうがよいとは思われますためご相談ください。

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