食道アカラシア のお話

2017/08/24

 本日はやや頻度的には珍しい病気のお話です。食道アカラシアは10万人1人程度の病気
といわれております。あまり聞き慣れない病気ですが、患者さんの多くは長年にわたって
症状に苦しんでいることが多いです。症状としては食べ物のつかえ感や嘔吐、胸焼け感、咳
などが多いです。原因としては、健康な方は食事の嚥下とともに下部食道括約筋(LES)という、
食道と胃のつなぎめのところの筋肉がゆるんで、食道に入ってきた食べ物をそのまま
胃に流入させますが、食道アカラシアの方は下部食道括約筋(LES)の弛緩がうまくいかなくなり
食道にたまった食べ物を吐いてしまったり、いつまでも胃の中に入っていかないためつかえ感
がでたり胸焼け感が続いたり、寝ている間に食べ物が気管に入って咳が出たりしてしまいます。
診断は内視鏡やバリウム検査で疑うところから始まり、専門施設での内圧検査をして確定診断
となります。治療としては内科薬内視鏡的なバルーン拡張、手術などもありますが
最近はPOEMという経口内視鏡的筋層切開術が日本では主流になってきているようです。
症状に心当たりのある方はご相談ください。

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