2018年3月14日 ゾフルーザ錠 保険適応 開始!

2018/03/10

 昨年末の当コラムでも触れましたがインフルエンザの新薬がいよいよ3月14日に保険適応される
見通しとなりました。中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)は3月7日、塩野義製薬の
抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」(バロキサビル マルボキシル)の薬価収載を了承し
収載は3月14日の予定とのことです、発売元の塩野義製薬も速やかに発売する予定のようです。
今シーズンは過去最多のインフルエンザ流行に日本はみまわれ、まだその流行は収束しつつも
継続しています。そのような情勢もかんがみて、2月25日に承認で本来なら5月に薬価収載となる
はずでありましたが、厚生労働省は前倒しで薬価収載してくれたようです。
ゾフルーザは世界に先駆けて日本で承認取得を目指す、革新的新薬の審査を早める「先駆け審査指定制度」
の対象品目で、昨年10月の申請から5カ月での発売となり、かなりのスピード審査となりました。
ゾフルーザは昨年末のコラムでも触れましたが「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬」と呼ばれる
抗インフルエンザウイルス薬で、既存のインフルエンザ治療薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)と異なり、
ウイルスの増殖に必要なRNAの複製過程に働きかけ、ウイルスの増殖を抑える薬となっております。
使い方は1回の経口投与で治療が可能で、塩野義製薬によりますと第Ⅲ相試験までの結果では、タミフルに
比べてウイルス排出期間の短縮が認められたことや、薬剤耐性ウイルスや鳥インフルエンザウイルスへの
効果が確認されたようです。当クリニックでも、早期に皆様に提供できるよう準備を整えてまいります。

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