ペニシリンアレルギーの方のピロリ除菌

2018/08/14

 ピロリ菌についてはすでに関連を含めると3回ほどコラムでも取り上げさせていただいておりますが、
そんなにピロリについて語ることある?と言われそうですが・・・実はピロリ菌は奥が深いのです・・・
一般的にはピロリ菌除菌には現在1次除菌(初めての除菌)にはアモキシシリン(抗生物質)+クラリスロ
マイシン(抗生物質)+カリウム競合型アシッドブロッカー(制酸薬)を除菌薬として使用するのが主流で、
2次除菌(1次除菌で運悪くも除菌ができなかった方に飲んでもらう除菌薬)ではアモキシシリン(抗生物質)
+メトロニダゾール(抗生物質)+カリウム競合型アシッドブロッカー(制酸薬)を除菌薬として使用するのが
主流です。しかしここで疑問ですがそれぞれの薬剤にアレルギーのある場合にはどうすればよいのですか??
となりますが、まずはペニシリンアレルギーがある方のですが、という方にはアモキシシリン
(ペニシリン系抗生物質)は使用できませんので、クラリスロマイシン(抗生物質)+メトロニダゾール
(抗生物質)+カリウム競合型アシッドブロッカー(制酸薬)を使用するのが妥当となります。
またクラリスロマイシンアレルギーの方はどうすればよいの??となりますが、そうなったら
アモキシシリン(抗生物質)+メトロニダゾール(抗生物質)+カリウム競合型アシッドブロッカー
(これは2次除菌と一緒ですね。)になります。またカリウム競合型アシッドブロッカー(制酸薬)
にアレルギーの方にはアモキシシリン(抗生物質)+クラリスロマイシン(抗生物質)+プロトンポンプ阻害薬
(カリウム競合型アシッドブロッカーとは違う制酸薬)やアモキシシリン(抗生物質)+メトロニダゾール
(抗生物質)+プロトンポンプ阻害薬(制酸薬)での除菌となっていきます。ちょっと専門用語も入り
ややこしいですが、ピロリ菌除菌には実は奥深い知識が必要ではあったりしますので困ってらっしゃる方は
是非御相談ください。

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