大腸ポリープcold polypectomy のお話

2018/02/04

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)で現在10mm以下のポリープは、旧来型の通電しながら電気メスのように
ポリープを切除する方法と、そのまま通電せずに切除する方法とが主流になっております。通電するメリット
は茎の太いポリープでも切除が可能であること、通電効果により腫瘍腺管が取り残したとしても通電の
焼灼効果により再発のリスクが低いことなどがあげられます。またそのまま通電せずに切除する場合には
合併症がより少なく、遅発性の穿孔や遅発性の出血のリスクがより低いことがあげられます。どちらに主眼を
置くかにもよりますが、当院では安全安心な手技を心がけており、そのまま切除する方法をとっております。
欧米では大腸ポリープを切除することにより、大腸癌の死亡率の低下が論文でも報告されており、clean colon
(ポリープのない大腸)が求められております。また日本の大腸ポリープのガイドラインでは微小ポリープに
関しては経過観察も許容されますが、欧米の論文に従うか日本のガイドラインに従うかはどちらに従うかは
それぞれの医師に委ねられているところがあります。最終的には自分に置き換えると答えは明白ですけれども、
それなりに下剤を2L飲んだりしながらせっかく受けたのなら、ポリープあったらとってもらったほうが・・・
また来年もポリープの大きさチェックしますね!言われるよりありがたいかな!・・・以上今日のコラムでした。

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