禁煙外来 のお話

2017/08/16

当院では禁煙外来をやっております。禁煙外来とはチャンピックスという内服薬とともに無理なく
禁煙を目指す外来です。チャンピックスとは・・・たばこを吸うと、脳にあるニコチン受容体
というところにニコチンが結合して、快感を感じさせる物質(ドパミン)が放出されます。
チャンピックスは、この受容体に結合して少量のドパミンを放出させて禁煙によるイライラなどの
症状を軽減させます。またニコチンが受容体に結合するのを邪魔して、禁煙中に一服してしまった
ときのおいしいという満足感を感じにくくすることで禁煙を補助するお薬です。ただし副作用で
吐き気や頭痛、便秘や不眠、悪夢など出現する場合もありますので相談しながら禁煙を進めて
いきましょう。
 また禁煙を考えているけれどもまずは、軽いたばこに変えるや、減煙してみようについて
最近は加熱式たばこ等の登場により、ここの記載の限りではありませんが、低タールや低ニコチンと
表記された軽いたばこは、フィルター側面に空気穴が多く開いていたりして煙が薄まるようになって
おります、ですが実際にタバコを吸うときには口で空気穴を塞いでしまったり軽いタバコにしている
ことにより深く吸ったり、根元まで吸ったりしてしまうことも多く、体内に入るニコチンや
有害物質の量は、あまり変わらないと言われております。また減煙もタバコから余計離れにくく
なるためにおすすめな方法ではないようです。それは朝のいっぷくがおいしく感じる理由と同じで、
ニコチン摂取時間があくほど、余計に次のたばこを吸えたときの満足感が大きくなることによるもので
よりタバコから離れるのが難しくなるようです。スッパリとタバコをやめることが禁煙への近道のようです。
 初診の方は当クリニックの営業時間内に、御来院いただければ大丈夫です。問診でニコチン依存症
であるかどうかを、判断させていただきつつ、禁煙治療を受けていただく同意書にサインをいただきます。
そしてスモーカライザーという機械で、呼気ガス中の一酸化炭素濃度を測定して、内服薬の説明を受けて
いただき、処方箋を受け取って初診は終了です。内服開始から8日目から禁煙を開始していただきます。
2回目の受診は内服開始から14日後(多少前後していただいても可です)そこで再度スモーカライザーで
血中の一酸化炭素濃度を測定しながら、副作用の確認などをさせていただき、問題がなければ2週間の
処方箋を受け取っていただきます。3回目の受診は禁煙開始から約1ヶ月後(2回目の受診から2週間後)
です。3回目、4回目の受診でも2回目同様の内容で問題なければ、1ヶ月分の処方を受けていただき禁煙が
成功していれば、はれて終了となります。禁煙のメリットについてです。禁煙を始めると短期間の
うちにいろいろなメリットを感じることができます。数十分から血圧や脈拍が低下、して数時間から数日で
血液中の一酸化炭素濃度が低下。数ヶ月の間隔心機能、肺機能が改善、約1年で上昇していた
心疾患のリスクが半減、約5年で脳卒中リスクが吸わない人と変わらなくなってくるなど。また健康面以外
でも経済的にも1日1箱分のコスト(430円とすると)が削減されると試算すると1ヶ月で
約1万3000円、3ヶ月で3万9000円1年で15万6000円、5年で78万円と⇒
海外旅行行けてしまう、などなどいろんなメリットがありますので一度ご相談ください。

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