カプセル内視鏡 のお話

2017/11/28

テレビやネットではよく聞くカプセル内視鏡ですが、実際はどこまで進んでいるのか?を
取り上げてみます。まずはカプセル内視鏡の歴史です、カプセル内視鏡はイスラエルの
ギブンイメージング社がそれまでは、到達するのは大変であった深部小腸を観察する目的で
作成、日本では2007年に保険収載されました。当クリニックにも模型はありますので、
見てみたい方は是非一声おかけください。小腸カプセル内視鏡はすでに実用化されておりレントゲンやCT、
MRIでの描出が難しい血管性病変などの検出能が高く、毎秒2枚の写真を撮って受信機に送ってきます。
現在は第3世代のカプセル内視鏡が開発されており高画質で毎秒6枚まで写真が撮れるものが開発中
とのことです。胃カプセル内視鏡については現在オリンパス社とシーメンスヘルスケアが共同で
磁気誘導型カプセル内視鏡を開発中とのこと。開発中のものは約11mmとやや太いですけれども
カプセルの両端にカメラが搭載され、毎秒4枚の写真を受信機に送るようです。患者さんはMRIのような
ドーム型の施設に入り3~10ミリテスラの磁場下に置かれ、ジョイスティックのようなもので
胃カプセル内視鏡を移動させて操作、観察することができるようです。
大腸カプセル内視鏡2headで毎秒4~35フレームに調整できるAFR機能とポリープサイズの測定機能を
搭載したPillCamCOLON2が2009年欧州で認可。現在日本でも保険収載もされており今までに
大腸内視鏡が施行困難で、過去に全大腸の検査が受けられなかった方などが保険適用となります。
大腸癌は近年男女ともに増加の一途をたどっており、今後大腸カプセル内視鏡は大腸癌抑制に活躍
してくれるかもしれませんが、まだ一般的にはなっていないのが現状です。
といったところが現在のカプセル内視鏡事情ですがいかがでしたでしょうか?
現在はまだカプセル内視鏡は一部の施設に限られておりますが、当クリニックでも適切な症例には
近隣のカプセル内視鏡施設にご紹介させて頂いておりますので是非ご相談ください。

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