ヘルパンギーナ 流行中ですのでご注意ください。
2018/08/06
夏風邪の代表格ヘルパンギーナが流行中とのことです。夏でも手洗い、うがいは大切ですので是非
御留意ください。ヘルパンギーナはピコルナウイルス科エンテロウイルス属コクサッキーウイルスA群
(2,3,4,5,6,10型)が引き起こす夏風邪の一種といわれております。コクサッキーウィルスと言えば
つつじヶ丘ホームドクタークリニックマニア(?)の方はご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、
手足口病(昨年の夏に院長コラムで触れさせて頂いております)も引き起こす夏風邪ウィルスの代表格です。
手足口病も口の中から喉に症状が来ますが(あとは手と足)、ヘルパンギーナも同様に口腔内から喉に
症状が来ます。ヘルパンギーナはお子さんの発症が多いですが、なんだかんだで子育て中のお父様、
お母様もかかることが多いです。潜伏期間は2〜4日程度と言われており、発熱と咽頭痛が特徴的な症状です。
口腔内に小水疱が出現することが多く、発熱は3日程度で収まることが多いです(例外もあります)。
多くの方は風邪程度ですぐに良くなりますが、お子様では発熱時に熱性けいれんを伴うこともあったり、
非常にまれには無菌性髄膜炎、急性心筋炎などを起こすこともありますので、
あまり長引くようなら要注意です。治療としてはインフルエンザみたいに抗ウィルス薬などの
特効薬はなく、対症療法によって治療をしていくのが基本ですが、前述の無菌性髄膜炎や心筋炎などを
おこしてしまった場合には入院したり若干治療が異なる場合もありますのでどうかご注意を。