夏は食中毒にご用心!!
院長は寒いのが嫌いなので・・・だんだん暖かいというか暑い日も多くなり、気候的には個人的に好きな
季節がやってまいりました。が夏には食中毒も増えますので、自分も含め注意が必要です。
食中毒を起こす細菌、ウィルスの主なものとしては以下があります。媒介食品も併記しておきますので
是非ご注意ください。
細菌名 潜伏期間 主な症状 主な媒介食品
サルモネラ菌 6~72時間 腹痛、下痢、嘔吐 発熱 鶏肉、食肉
腸管出血性大腸菌 4~8日 腹痛、嘔吐、下痢、血便 牛肉、野菜
リステリア菌 24時間~91日 発熱、頭痛、下痢 乳製品、食肉加工品
カンピロバクター菌 1~7日 腹痛、下痢、発熱 鶏肉、飲用水
ボツリヌス菌 8~36時間 嘔吐、麻痺、視力障害
呼吸麻痺、言語障害 蜂蜜、瓶詰め、いずし
セレウス菌 30分~3時間 吐き気、嘔吐 穀類調理品
腸炎ビブリオ 8~24時間 腹痛、下痢、発熱 魚介類、すし
黄色ブドウ球菌 30分~3時間 腹痛、嘔吐、下痢 傷がある手で作った料理
ウィルス名
ノロウィルス 24~48時間 発熱、嘔吐、下痢、腹痛 2枚貝、汚染された料理
A型肝炎ウィルス 15~50日 黄疸、褐色尿、発熱、下痢 2枚貝
E型肝炎ウィルス 21~54日 発熱、倦怠感、悪心、黄疸 生獣肉
などがあります。基本はあまり生ものは食べないことや、まな板やシンクなどの菌の増殖場所と言われている
場所はきれいにしましょう、また食品が既に汚染されているとしても、増殖しないように低温での保存の徹底。
万が一菌が増殖していてもしっかり火を通して殺菌したものを食すること。外食する時には生牡蠣などには
注意する、最近流行りのジビエ料理などは、生では提供されても気を付けていただいたほうが
よい場合があります(断る)、当然 生の鶏肉、最近は法律で禁止されたましたが、ユッケも生肉ですのでほぼ
食べる機会はありませんが、気を付けましょう!!以上のルールを守り楽しくおいしい食生活を送りたい
ですね。それでも発症した場合には当院では所見や問診上、ウィルス性を疑う場合は、整腸剤や
その他の対症療法(ノロウィルスの迅速検査もありますが保険適応上は3歳未満と75歳以上の適応となって
おりそのほかの方は自費検査となっております)。細菌性を疑う場合には便培養検査でしっかり確認、
しっかりエビデンスに基づいた治療をしておりますのでご安心ください。