大腸ポリープ のお話
2017/11/21
最近は医療系のテレビ番組も増えてきており、芸能人の方が人間ドックに入る企画で、大腸ポリープが
見つかりとったとか、などの情報が流れることもありますが、そもそも大腸ポリープって?と思うことも
あると思います。ポリープ=癌と考えてしまうこともあるとは思いますが、必ずしもそうではないので、
今回はそちらにフォーカスをあててみます。大腸ポリープには定義があります、定義では大腸ポリープとは
大腸内腔に向かって限局性に隆起する病変で組織学的には良性悪性を問わない、となっております。ですの
ポリープ=癌のときもありますがそうでないことも多いというのが正解かもしれません。
大腸ポリープには腺腫、間質性ポリープ、鋸歯状ポリープ、ポリポイド腺癌、炎症性ポリープ、
過誤腫性ポリープ、リンパ組織性ポリープ、内分泌性、その他に分けられます。腺腫とは癌の芽とも考え
られており10mm未満のもので15%の癌化率、10~20mmのポリープで39%の癌化率、
20mm以上のもので65%の癌化率とされており切除の対象となります。ポリポイド腺癌は癌であり
当然切除の対象です。鋸歯状ポリープには過形成性ポリープ、SSA/P、混合型などがありますが、
SSA/Pと呼ばれているものは、ガイドラインや最近学会でも切除を推奨しておりますので当院では切除の対象
としております。内分泌性ポリープはカルチノイドと呼ばれ、癌に似たような進展形式をとりるため切除の
対象です。さらに細かいポリープの取り扱いもありますが、大腸ポリープの大まかな取り扱い内容は以上です。
さらなる大腸ポリープに関して疑問がある方は、是非クリニックでご相談ください。