米 高血圧診療ガイドラインの改定 のお話
2017/12/27
11月に行われた米国心臓協会学術集会で、いままでの高血圧と診断する血圧値を140/90mmHgから
130/80にmmHgに引き下げるとの発表がありました。収縮期血圧120~129mmHgかつ
拡張期血圧が80~89を血圧上昇として、収縮期血圧130~139mmHgまたは拡張期80~89mmHgを
ステージ1高血圧としました。また収縮期血圧140mmHg以上または90mmHg以上を
ステージ2高血圧に設定しました。それも様々な研究の証拠によるもののようです。
例えば血圧120/80mmHgの方と比べ120~129/80~84mmHgの人は心血管死亡のリスクが
1.24倍で脳卒中リスクが1.35倍、130~139/85~89mmHgの人は心血管死亡リスクが
1.56倍で脳卒中リスクが1.95倍、等々という論文あるからのようです・・・
ただし130/80mmHg以上でもすぐに治療が必要というわけでもないようです、まずはその数値であっても、
減塩やカリウム摂取、減量、運動、節酒を推奨しそれでも改善が見られなくてリスクの高い群に治療が
必要ということのようですが日本の高血圧治療ガイドラインの改定まではまだタイムラグはあると
思われますのでおってまたご報告いたします。