びらん性胃炎
2017/12/15
本日のテーマはびらん性胃炎(胃びらん)についてです。人間ドックや、診療所の胃カメラで
言われたことがあるかもしれませんが、びらん性胃炎?と思ったけれども・・・という疑問の解説です。
びらんとは基本的には上皮が欠損した状態をいいます、欠損しているため周りよりも一段陥凹して
観察されます。胃壁は最も表層の粘膜、その下の粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜層で構成
されておりますが、表層の粘膜層が欠損している状態をびらんと言います。原因としては胃酸による攻撃
や化学物理的刺激、薬剤、ピロリ菌、ウィルス感染などが原因となっております。しばしば多発しますが
単発の場合には早期胃癌との鑑別が必要であるため生検することがあります。当院では胃カメラ(上部消化管
内視鏡検査)での診断をしておりますので、是非ご相談ください。