麻疹に注意です!
2018/05/03
現在流行してしまっている麻疹はそもそも麻疹ウィルス(パラミクソウイルス科モルビリウイルス
属のウイルス)により引き起こされる発熱と発疹を中心としたウィルス感染症です。
直径が100nm~250nmと非常に小さくフワフワ浮かぶため空気に乗って漂います。そのため
感染力は非常に強く(インフルエンザなどより圧倒的な感染力を有しております)空気感染をおこすと
考えられております。空気感染は同じ部屋にいるだけでうつるリスクがありますので注意が必要です。
麻疹に1度かかるか、ワクチン接種によって、抗体価があるうちに感染すると症状は出ずに、抗体価が
再び上昇するブースター効果が得られて再度麻疹に対する免疫力が上がります。しかしまわりに基本的には
麻疹患者さんがいないことの多い現代では、抗体価が減少し続けてしまいます。
麻疹は発症すると効果的な直接的な治療はなく解熱剤や症状にあわせた対症療法がメインとなります。
麻疹の潜伏期間は7~14日と言われており麻疹患者さんとの接触から3日以内であれば麻疹ワクチンによる
発症の軽減や抑制に効果があるとされております。当院では現在のところ流通量の安定しているMRワクチンを
取り扱いしております。最新の情報では日本国内では、2018年年始から5月2日までの累積患者さんは
100例を超えていて、例年になく流行してしまっております、また東京都内では9例となっているようです
のでご注意ください。